2024年07月01日

雑感

新シーズンスタート!お正月なので、久々に書いてみます。

・スケート近況

ここ数年、スケートに関して取り組んできたのは、「スピード」。
それまで自分のスケートは、ジャンプ!顔芸!ジャンプ!(楽しければOK)でしたが、
コロナ禍あたりの頃から、結構時間をかけてコンパルとか、スケーティングの練習をしてきました。

でも、その結果どうなったかというと、メタメタな状態になりました。

スピードはまあ、前よりは出るようになったと思う。
でも、普通のスピード(自分にとって怖くないスピード)でエレメンツをやるのと、
スピードを出した中でエレメンツをやるのって、別競技かってくらい、本当に違うものでした。

いま
ジャンプも跳べない。
スピンも入れない。
ターンも踏めない。
スタミナも持たない。
エレメンツのすべてのタイミングがシビアになって、できることも、できなくなってます。

時折、スピードの中でばっちり技がハマって、これだよ!これをやりたいんだよ!と、とても気持ちいい瞬間も稀にありますが、今はまだ制御できてないことの方が多いです。

スピード・コントロール。

まあ、でも、それがつらい、とか、スケートもうイヤ!とかそんな感情はなくて、
過渡期だよな、ひとつ上のレベルに行くために必要なプロセスだよな、と思って(信じて)、
精進していくしかないと思ってます。
この状況を乗り越えるためにはどうすればいいか?何が必要なのか?を色々考えながら。
ダワさんもまじめになりました。

なので、いつも5月にドイツから帰ったら3ヶ月くらいほとんど練習しないのですが、
今年はもう6月から練習してます!すごい!

ってのが近況です。


てな状況が去年くらいから続いてたので、今年はドイツ遠征はスキップしようかなと思ってたのですが、まあ、色々あって参加することにしました。(案の定、ボロボロのメタメタな結果になりましたが、長くやってたらこういう時期もある、しょうがない、と案外カラッとしてます)


とにかく、参加することに決めたからには、本番に向けて試合慣れをしないと、と思い、
日本の大会とか、発表会に、いくつかエントリーしてみたのですが、
なんか顔ぶれが新しくなってて、新鮮な気持ちでした。

自分が30歳くらいでマスターズチャレンジカップとか出だした頃は、
自分がいちばん下の世代で、上の世代には個性豊かな名物大人スケーター的な感じの人がたくさんいて、ほとんど毎年顔ぶれも変わらず、って感じでした。

で、自分は2013年からドイツ遠征をするようになったのですが、
ISU ADULTとマスターズって時期がかぶるので、
日本の大会にはほとんど出ることがなかったのです。アダルトの大会自体、マスターズとパピオくらいしかなかったしね。

色々調べてたら、いつの間にかアダルトの大会も増えてて、久々に日本の大会にエントリーしたら、自分より下の世代のスケーターが増えていることにびっくりでした。浦島太郎的な心境。
しかもみんな上手い!そして真面目!

フリップとサルコウと両足スピンしかできない、無所属の野良で、曲かけを1回もせず、ビゼーカルメン〜ピンクレディカルメンとかいうふざけたプログラムでマスターズデビューという超絶ふざけたスケーターだった自分、なんだったんだろう、ゲラゲラ
とか、新しい世代の皆さんを見てて思いました。

そんな異端児アダルトスケーターだった自分も、いろんな経験を積んで、
まあ、曲がりくねった道を進みながら、なんとかスケート続けています。継続は何ちゃら。チャオ。
posted by dawa at 21:34| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月21日

ノット・ソー・ヤング、バット

ヒザが痛い。

ふくらはぎ痛い。足痛い。背中痛い。頭が痛い。筋肉痛、痛い。
全部、痛い!!!!

ダワ44歳。
来月、5月開催のISU ADULTに向けて、日々練習に取り組んでいます。
と同時に、ノット・ソー・ヤング、自分こんなに動けないか!と、日々、体力の衰えを感じています。マジ、40代全然違うから!!!

初めてISU ADULTに出たのはちょうど10年前でした。

ダワ34歳。
初のヨーロッパ、初の国際大会。
はじめてづくしの出来事にキラキラしていました。
そしてなんと優勝してしまった!
ISU ADULT、日本人男子初の優勝!
言葉にするとなんかすごいことのように感じますが、実際は一番下のレベルのブロンズクラスで出場者は3人。3人中1位になっただけです。笑

それから2019年まで毎年参加し続けたけど、うれしいよりも悔しい思いをしたほうが遥かに多かった。4人中4位という、ひとりだけ表彰台に乗れない(でも表彰式には出ないといけない)という最悪な思いをしたこともありました。顔は笑顔、でも悔しくて手がぶるぶる震えちゃってるの、片手で抑えてました。あれすごく覚えてる。そんな思いしてまでなぜ毎年出るのか。

年齢を重ねると、ある程度の経験を積むと、日常の中で、大きく心が揺さぶられることってそうそう起きない。初めての出来事もどんどん無くなっていく。何か経験しても、ああ、こんなものか、と思ってしまう(それはそれで生きやすくなるために必要なスキルだけれども)。なかなか100%の気持ちになることってレアだと思うのです。

でもオーベルストドルフ。どの年も必ず「何か」が起きた。本気で笑ったり、本気で泣いたり、100%の気持ちになれる「何か」。本気で喜んだり、本気で悔しがったり、本気で応援したり。ミドリ・イトウの「篤姫」を見て、自然とポロポロこぼれた涙。スケート見て泣いたのはあれが最後の気がする。あれは、こんなすごいもの見れた、ここ来てよかった、スケートやってて良かった!って100%思えた涙だったのかな。そういった、いろんな「100%」が自分にとってすごく価値のあるものだったので、拘って出続けたのだと思います。

コロナ渦で大会自体中止だったこともあり、4年ぶりの参加です。そして初出場から10年という個人的メモリアルの大会です。僕が今まで一番悔しかったのは、ミスりまくって、滑った後に全然疲れなかったこと。せめて疲れて終わりたかったよ、、、という後悔は今でもはっきり心にある。そういうことがないよう、終わったらリンクに倒れ込むくらい100%全力出し切りたいです。そして世界中からやって来る愛するスケーターズとその場を楽しんで、いっぱいお酒を飲みたいと思います。

今回のプログラムはそんな思いを込めて、「蛍の光」を使うことにしました。

Should auld acquaintance be forgot,
and never brought to mind?
Should auld acquaintance be forgot,
and days of auld lang syne?

For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.



あと3週間、怪我のないよう頑張ります〜



posted by dawa at 23:00| コンペティション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月04日

高山さんのこと

高山さんが亡くなった。自分は、高山さんではなくて、別の名前の方が馴染みがあるのだけれど、ここでは高山さんと書いておこうと思う。

高山さんとは、自分が大学生の時に知り合った。もう20年以上前になる。
当時、自分が運営していたウェブサイトを訪問してくださり、自分が思いのままに書き散らしていた文章やネタを、なぜか、面白いと掲示板に書いてくださり、それをきっかけにメールのやりとりをするようになったと記憶している。

それから飲み屋やイベントなどでたまにお会いする機会があり、清水ミチコのCDを貸しあったり、飲み屋のモニターで某歌手のくだらないプロモーションビデオを何度も見てゲラゲラ笑い合ったことを覚えている。

高山さんはもちろん強烈なキャラクターで、会うときはいつも緊張した。20代くらいの頃の自分は、ただ勢いだけで生きていて、生意気だったし、未熟で世間知らずで、根拠のない自信、意味のない虚栄を張っていて、そんな空っぽの自分が見透かされるんじゃないか、といつもドキドキしていた。

当時、そんな自分のことを、高山さんが


「面白い」を「行動」に移す瞬発力においては、 この方の右に出る人を存じ上げません。


と書いてくださったことがある。mixiの他己紹介みたいなやつだ。とても嬉しかった。
その言葉は、その当時から現在に至るまで、自分の心の支えになっている。行動することが生きること、そうやって生きてきたし、生きていこうと思っている、それが間違いじゃないということを実感できる、後ろ盾のような言葉だったからだ。

自分は社会人になり、仕事をしながらスケートにのめり込み、高山さんはいつの間にか「高山真」という名前で本を出版したり、雑誌やウェブ媒体でコラムを書くようになっていた。会う機会はほとんどなくなっていたけれど、たまに本やコラムの感想を送ったりのやりとりをしていた。アメリカで津軽海峡冬景色で滑る子がいる!とサマンサ・ガーデラスのことを教えてくれたのも高山さんだ。数年前、高山さんが羽生選手についてのスケート本を書くことになり、それをきっかけに、久々にお会いすることになった。

癌になったこと、入退院をくりかえしていることは、人づてに聞いていた。げっそり痩せていたらどうしよう、なんて言葉をかければいいんだろう、そんな心配をよそに、高田馬場駅前のルノアールに現れた高山さんは太っていた。相変わらずオシャレで(と言っておく)、マタギみたいな、エッジの効いた服を着ていて、目をカッと見開くクセも変わっていなかった。タバコもスパスパ吸っていた。病み上がりな雰囲気は微塵も感じられなかった。感じられなかったのは、感じさせなかったからだ、とあとで気づく。そしてフィギュアスケートの話を何時間もした。平昌五輪にも行くという。ああ、大丈夫なんだ、たいしたことないんだ、そうだよな、この人、簡単には死なないよな、そうだよな、そう安心していた。

だから、こんなに早く逝くとは思わなかったのだ。

誰かを失うと、その誰かに、もっと自分が何かできることはなかったのかな、といつも思う。高山さんからいろんなことを教えてもらったのに、自分は何か返せたのかな、何かあったかな、そう、高山さんと二人で、艦これのアイスショーを見に行った時のこと。高山さんが尊敬して止まない、大大大ファンだという伊藤みどりさん、アイスショー終演後、楽屋に挨拶に伺おうとした時、「いや、私は遠慮させていただいた方が......」と、帰ろうとする高山さんの腕を無理やり強引に引っ張って、楽屋前まで一緒に行って、みどりさんとご対面、みどりさんとツーショット写真を撮ってたな、あれ、喜んでもらえたかな、いやでもすごいのはみどりさんか。でも、海浜幕張駅までの帰り道、歩道橋で、これまで見たことのないような紅潮した顔の高山さんを思い出す。訃報を聞いた今、その横顔をよく思い出す。

去年のピアノライブに来てくださった時、帰り道にみどりさんと偶然一緒になって駅までエスコートさせて頂いたんですよ!と、後日飲みに行った時、嬉しそうに話していた。後で、「高山さん、だわさんのこと、こんなふうに話してたよ」とみどりさんから聞いた。その言葉はここでは書かないけれど、それもずっと自分の心の中に置いて、心の支えにしていきたい言葉になっている。

頂いたありがたい言葉を忘れないようにしようと思う。高山さんと知り合えて、ほんとに楽しかったし、うれしかったです。どうもありがとう。


P.S
1週間前くらいに、中部ブロックで本郷選手が愛の不時着の曲で滑ってるのを見て「本郷さん、愛の不時着!」っていう、なんてことないツイートをして、それに「いいね!」をくださいましたよね。そんなしょうもないツイートに「いいね!」をするのが最後だなんて、その数日後に死んじゃうなんて、まさか思わないじゃないですか!でもなんだか高山さんらしい。やられた!笑




posted by dawa at 02:58| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月28日

お知らせ

フィギュアスケートミュージックピアノライブ、2020年はおやすみいたします。

まだまだ先ですが、2021年は開催予定です。どうぞよろしくお願いします。



ダワ



posted by dawa at 02:47| ピアノライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月03日

ピアノライブ2019終了!

フィギュアスケートミュージックピアノライブVol.14〜さいたまワールド直前SP!〜、無事終了しました!
ご来場ありがとうございました。

arigato2019.jpg

たくさんのプレゼントも、ありがとうございます!


【SET LIST】

■1部
 1.エテリ国 国歌斉唱
 2.シェルタリング・スカイ
 3.ジムノペティ〜BIG MY SECRET
 4.小雀に捧げる歌
 5.月光
 6.星から降る金(ミュージカル「モーツァルト!」より)
 7.Think of Me(「オペラ座の怪人」より)
 8.LaLaのテーマ(「ドクトル・ジバゴ 」より)
 9.Otonal 〜秋によせて〜
10.ピアノ協奏曲「宿命」第一楽章
11.Caruso 〜デニス・テンに捧ぐ〜

■2部
 1.寂聴のスケート法話〜全国有望新人発掘合宿 in 野辺山 編〜
 2.リクエスト曲特集
   ・うるさいサウンドオブサイレンス
   ・ある愛の詩
   ・ふたりでスローダンスを
   ・Luv Letter
 3.たぶんこうだったんじゃないか劇場
 4.ミドリ・イトウメドレー
   ・羊蹄のまつり
   ・恋人たちのロンド
   ・シェヘラザード
   ・海賊〜パ・ド・ドゥ
 5.篤姫
 6.川のささやき

■アンコール
 1.River Flows in You
 2.春よ、来い


また機会がありましたら、どうぞよろしくお願いします。


これで心置きなく残りシーズン楽しめる!やったー!ワールド、楽しみです!




posted by dawa at 22:59| ピアノライブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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