2017年05月07日

フィギュアスケートはジグソーパズル

フィギュアスケートってジグソーパズルみたいだな、と思う。

jigsaw_puzzle.png


ジグソーパズルは、ピースをひとつずつ組み合わせて、
一枚の「絵」を完成させる。
スケートは、ジャンプやスピンやステップのエレメンツを組み合わせて、
一つの「プログラム」を完成させる。


ジャンプというピース

スピンというピース

ステップというピース

トランジションはピースとピースの間のふち


これらを組み合わせて、一つのプログラム(作品)ができる。


「絵」にたとえるとわかりやすいかな、と思う。
スケーティングスキルは、画力。絵を仕上げる総合力。

素晴らしいジャンプはその絵のキラキラしたポイントになるし、

もしジャンプを失敗してしまったら、
その絵はピースが欠けたどこか歯抜けなものになってしまうし、

トランジションが雑だったら、
ピースとピースの間の「ふち」がはっきり見える絵になってしまう。



見えない絵を氷上に描くのがフィギュアスケート、だとダワは思っていて、
どんな絵が浮かび上がってくるのだろう?とワクワクして、
美しい絵もあり、悲しい絵もあり、おもしろい絵もあり、
浮かび上がってくる絵が選手ひとりひとり違うから、
フィギュアスケートっておもしろいのかな、と思う。


これは、実際に自分が滑るようになってから、思いはじめたことです。


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で、自分はどうかというと、
10年近く滑って、興味本位でいろいろな大会にも出たけれど、
ちゃんとした絵を描けたことなど、一度もない.....


スケートの練習というのは、大きく分けて2つあって、

@コンパル、スケーティング、エレメンツの練習(一般滑走とか)
A曲かけして、プログラムを通して滑る練習(貸切とか)

です。

最近、大会に向けて、Aの通し練をする機会が増えている(といっても週に1回1時間程度)のだけど、
いつも練習で跳べているジャンプなのに、
いつも練習でまわれているスピンなのに、
プログラムの中だと、全然できなくなってしまうことが多々ある。

これはスケート仲間ともよく話すことなので、自分だけではないと思う。
いつも問題なくできてることが、プログラムの中だと急にできなくなったりするよね!あれ、なんだろうね!と笑いながら話したりする。

本番なんてもっと難しくて、予定していたエレメンツが全部入って、ちゃんと滑れて、表現もきちんとできて、今やれることは全部できた!なんて経験は、たった1回だけ(しかもそれはペアの時)。
シングルでは1回もなし。


スタミナ、メンタル、苦手意識、スケーティングスキル、振付、加齢、舞台度胸、、、、


いろんな要因があると思うけど、
それを乗り越えるには、@に並行して、やはりAの練習、
曲かけをしての通し練を何回もくりかえしてくりかえして、
練習でも本番でも何度も失敗して失敗して、経験を積んで、
乗り越えていくしかないんだろうな、と思う。


ダワは、「観客の前でプログラムを滑って、一枚の絵を氷上に描く」というのがフィギュアスケートだと思っているので、自分はまだ全然、フィギュアスケートをやってます、これがフィギュアスケートですなんてことは、恐れ多くて言えない。


でもいつか、ちゃんとした絵を描いて、
「これぞフィギュアスケート!」
みたいな演技ができたらいいな、と思う。
何年後になるのか、何十年後になるのか、死ぬまでできないのか......わからないですが。

なんだか大変なスポーツだな...とやればやるほど思うけれど、
これを好きで選んだのは自分なので。


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今年も懲りずにドイツ行ってきます。
応援してね☆


ダワ


posted by dawa at 19:28| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月16日

サカスマスターズのこと その4

そして本番。

最初、自分がセンターに立って一輪の桜の花を持って、それを愛でるように舞う

コートの袖に隠しておいた桜の花を一輪ずつ取り出して、順番に5人に渡していく

ポケットに隠していたお花とキットカットを、ジャッジにプレゼント

ポケットに隠していたキットカットを、観客席にばらまく

(もし場が盛り上がってたら、リンクサイドに隠しておいたドルチェグストを持って滑る)
(シーンとなってたらジャンプ、スピン、イーグルとか適当にする)

衣装の中に隠していたバラを、最後に真ん中で差し出す


という流れで行こう、と思いました。お花やらチョコやら、コートの中に隠せるだけ隠していたので、もうパンパン。


そして演技スタート!
はじめに桜の花を袖から出していった時から、ジャッジの笑顔が見えたので、


いてまえ!!


と思い、結局、バリスタ(正確にはドルチェグスト)持って滑りました。

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シットスピンの時、おなかに隠していたバラが、おなかに刺さって
しゃがめなかったことが心残りでしたが、
まあ、それなりに盛り上がってよかったです。

リンクサイドでドルチェグスト隠し&渡しに協力してくれたJ子さんありがとう!
そしてプッチーニさん、曲想無視してごめんなさい!(ふたたび)


結果、チームで賞もいただきました。ありがとうございました。9日前のノーアイデア状態から、このアイデア賞までたどり着けた、ということに、しみじみ。

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なんでこんな大変な思いして、こんなことやってるのかな〜とたまに自分でも思うし、
もっというと、なぜスケートをしているのか?というと、
やっぱり、自分がワクワクしたいし、ワクワクさせたいから、
自分がスケートはじめたばかりのひよっ子だったとき、
チョクトウさんや木谷さんら、偉大な先輩たちのパフォーマンスを見て、ワクワクしたように。

あのリンクの上で演技するってどういう感じ???
ドイツの大会どんなもの???
自分のスケート人生はすべて、
そういう好奇心からスタートしてきたし、
好奇心が続く限り、これからもそれを続けてきたい、ワクワクしていきたいなと思います〜。


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おわり



posted by dawa at 19:00| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

サカスマスターズのこと その3

そしてその日の夜、ダワはドルチェグストを抱えて
新国立劇場へ、オペラを見に行きました。

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オペラってすごく高いイメージですが、
上の方の席だったので、6000円くらい。
そんなに高くないですね。

舞台は本当に素晴らしくて、見入ってしまいました。
「ある晴れた日に」以外の曲も素晴らしい曲ばかりで、

プッチーニすげえな!!!

と思わずにはいられませんでした。すげぇなて。今さら。

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トスカもトゥーランドットもラボエームもわたしのお父さんも、全部プッチーニ!


意外だったのが、ピンカートンさんのこと。
ピンカートンさんはずっとイヤなやつだと思っていたけど、
イヤなやつというよりも、調子いいやつ、お調子者という感じに見えたのです。
演者のキャラクターもあったのかもしれませんが、
確かにひどいことはしているけど、不思議と、ド悪人という感じはしなかった。

そしてなんといっても、一番印象に残ったのは、「桜」でした。
舞台上のあちらこちらに、桜の花びらが敷き詰められていて、
「もうすぐあの人が帰ってくるわ。部屋中に桜の花びらを散りばめてちょうだい」
とかなんとか言って、家の中に桜をバーッと散りばめるんですね。(掃除が大変そう)
有名ですが、「さくらさくら」の旋律が使われたりもしていました。


そしてその時、ハッ!!!と思いついたのです。


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そうだ、桜だ!!


桜を使おう!!!



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何で気がつかなかったんだろう?蝶といえば花じゃん!

そこから怒涛のように、アイデアが思い浮かんできました。


花を使おう、桜の花!

サカス!花を咲かす!ダジャレ!

自分は花咲か爺さん的な?違うな!

桜の花、いろんな花をみんなにどんどん渡していく感じにしよう!

桜の花を持って舞ってもらったらキレイじゃん!

ピンカートンは女たらしの調子いい男、的な感じで!

手品、マジック的な要素も加えよう!

アメリカ人だから、観客席にチョコをばらまいてもいいかも!
(戦後の、ギブミーチョコレート的な ←時代背景めちゃくちゃw)

サカスのリンクはネスレがスポンサーだから、ネスレのキットカットでもばら撒こう!

最後はバラの花を捧げてフィニッシュだな!!





以上、思いついたネタをいくつかピックアップして、本番3日前の最終リハーサルでやってみたのですが、先生のOKが出てホッとしました。バリスタ(正確にはドルチェグスト)を持って滑る、というのにもチャレンジしてみたのですが、なんかしっくりこなかったので、これはボツだな、と思っていました。

でも、練習後に、チームメンバーみんなで本田武史のへんてこりんなCMの話とかしているうちに、せっかくだし、やっちゃおうよ、いいじゃんいいじゃん、的な感じになって、じゃあバリスタ(正確にはドルチェグスト)持って滑るかどうかは、当日、会場の雰囲気をみて、その場で決めようと思いました。


曲想と全然合わないことするけど、プッチーニさんごめん!

と思いましたが。

Puccini.jpg
ごめんねプッチーニ!



つづく


posted by dawa at 20:00| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

サカスマスターズのこと その2

最悪、「出ない」という選択肢もあると思いました。

センターに誰もいなくても、
群舞だけでも美しいし、十分絵になる。
美しい曲の、素敵な振付の邪魔をするくらいなら、
自分は、いないほうがいいんじゃないか、と思いました。

でもそれも何か、悔しかった。
だって、もう参加費7,000円払ったし!(そこ!?)

すべてが白紙になったホームリンクでの貸切、リハがお昼過ぎに終わり、
その後、ふらふらとサカスのリンクに足を運び、滑ることなく、
ずっとリンクサイドで、氷を見つめていました。

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この場所で自分ができることは何だろうか?


リンクには、ネスカフェ・バリスタの大きなオブジェが飾られていました。
そういえば本田武史さん、へんてこりんなCMやってたなぁ、

ワクワクさせてよだっけな....

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それは中山美穂か....



ワクワクしますねだっけ.....





このCMみたいに、バリスタを持って滑るのはどうだろう?
ということがふっと頭に浮かびましたが、
でもそれだと、バリスタ買わないといけないし、バリスタ別に欲しくないし、
そもそも自分はコーヒーを飲む習慣がないので、却下。

第一、蝶々夫人の曲でバリスタもって滑るって、
どう考えてもおかしいだろ!!変だろ!!笑


結局、氷を見つめていても何のアイデアも浮かばず、
帰ろうとしたとき、ふと、リンクサイドに、
「ネスカフェ・ドルチェグスト」で作ったドリンクが飲める売店があることに気づきました。

バリスタで作れるのはコーヒーだけですが、ドルチェグストは、コーヒーに加えて、
ソイラテやチョコチーノ、宇治抹茶なんかも作れるマシンで、
実はずっと前から気になってた家電でした。

去年全日本で大阪に行った時、阪急電車の駅の構内に、
ドルチェグストで作ったドリンクを100円で飲めるネスカフェスタンドがあって、
結構おいしかったんですよね。

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これ、買っちゃおっかな.....


ネスカフェさん、リンクのスポンサーにもなっていただいてるし.....


感謝の意味を込めて......


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ということで買っちゃった!!!!
まあでも、貯まってたポイントを使ったので、ほとんどタダみたいな値段でしたが。



しかし、本番9日前。ダワはただ、「ドルチェグストを買った人」になっただけで、
本番で何をするのかに関しては、ノーアイデア。
何もかもがまっさらなままなのでした。



つづく


posted by dawa at 20:00| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

サカスマスターズのこと その1

そもそも、自分がとても幸せなカタチでスケートができているのは、
周りの環境のおかげでもあります。

素晴らしい先生、たのしいリンクメイト、先輩、
Oberstdorfで会った大好きなSkating family.....

大人スタートでスケートをやるということは、
仕事、家庭、加齢、体型、病気..etcと、いろんな問題も出てきます。
でも、それぞれが、いろいろな事情を抱えながらも、
スケートが好き、楽しいという気持ちを大事にして
日本のどこか、世界のどこかで練習してるんだな〜と思うと、
とてもあたたかい気持ちになります。

大会に出ているアダルトスケーター同士にしかわからない、
あの、リンクにひとりぼっちという感覚を味わった人にしかわからない、
「シンパシー」のようなものが、絶対にあるのです。

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そんな「シンパシー」を抱く、素敵なリンクメイトの方から、2年くらい前に、
「みんなでグループパフォーマンスみたいなことやらない?」
という話を頂いて、みなさんと何か楽しいことができるなら喜んで、ということで、
参加させて頂くことになりました。

グループパフォーマンスで、いちばん最初に使った曲は「ボレロ」でした。
最初はリンク内の発表会など、内輪でやるだけだったし、
「センターで好きにやっていいよ」と言われたので、
指揮者になったり、サンタになったり、新体操のリボンを使ってみたり、
コートを脱いで上半身裸(正確には裸のプリントのシャツ)になったり、
本当に好き放題やっていました。
去年サカス杯で、賞を頂いたのも、その延長線上です。

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そして今年も何かやろうということになったのですが、
今回の曲が「蝶々夫人」だったのです。

ご存知だと思いますが、蝶々夫人ってとてもひどい話です。


●マダムバタフライあらすじ
蝶々さん、長崎に駐在するアメリカの軍人、ピンカートンに見初められる

結婚(いわゆる現地妻)

「じゃあね」と、ピンカートンはアメリカに帰国。

蝶々さんはピンカートンの子を出産。ピンカートンの帰りをひたすら待つ。

ピンカートンはアメリカで結婚。

蝶々さんは、ピンカートンの帰りをひたすら待つ。

3年後くらいにピンカートン、妻と来日。

蝶々さんに「子供をよこせ」と要求。

蝶々さん自殺。



救いようのないお話しです。ピンカートンひどいやつです。

そして、皆さんもご存じ、真央ちゃんも使っていた、
蝶々夫人の「ある晴れた日に」という曲は、とても切なく美しい曲です。

ボレロなら一定のリズムがあるし、勢いもある曲なのでノリでなんとかなりますが、
あの美しい曲調の中で、どんなパフォーマンスをすればいいのか?

自分は踊れないし、踊れない自分が真ん中に立ってただ舞う、なんて地獄です。
見せるも地獄、見せられるも地獄、まさに地獄絵図です。

でも、「ボレロ」の時のように、
何か奇抜なことをして盛り上げるような曲でもないのです。

想像してみてください。


「曲は蝶々夫人です。あなたはピンカートン役です。
 あなたは真ん中に立って、あなたの周りをみんなが群舞で踊ります。
 群舞に関しては、先生が素晴らしい振付をしてくださいました。
 あなたは何をやってもいいです。何をやるのか考えてください。」



ともし言われたら、何をしますか?

あの曲で、コートを脱いで上半身裸になれますか?(いや、なれない)←反語


ものすごい難問で、かなり悩みました。

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それでも、なんとか自分なりに知恵を振り絞って、

「これだったらストーリー的にも辻褄が合うし、お客さんを盛り上げることもできる」

というアイデアを考え、小道具も用意して、貸切練のリハ―サルで披露してみました。
このネタはちょっとヤバいかな?でもギリセーフかな?でも今しかできないしな?と思ってたのですが、


「今の時期にこれはヤバくない?」


ということになり、最終的には全面脚下になってしまいました。
(いつか披露するかもしれないのでその内容は伏せておきます)

ギリセーフどころか、ガチアウトだったのです。


kibyou.png


途方にくれました。じゃあどうすればいいんだ?


それが本番9日前のことです。



つづく




posted by dawa at 20:35| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする