2007年05月31日

悲しいとき

やっぱり民放だし、こういう演出もいいのかなと思うけれども。




なんとなく選手たちに申し訳ないようなきもちになります。
posted by dawa at 02:02| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

安藤美姫のすごさ

安藤さんの演技を初めて見たのは、たしか4年前くらいだったと思う。その時に、「ああ、この人はいつか世界女王になるだろう」と、確信に近い形ではっきりと思ったことを覚えている。これは自分には先見の明があるって自慢したいんじゃなくて(正直その時僕は今ほど真剣にスケートを見てなかったし)、それくらい安藤さんの才能というかオーラがすごくて、わかりやすいものだったっていうことです。今より全然いろんなことが雑だったけどどのエレメンツもそつなくこなしていたし、何よりもほとばしる何かキラキラしたものがあって、「この選手はこれからもどんどん伸びる」ってたくさんの人が思っていただろうし、城田氏が期待をかけてトリノ代表になんとかおしこんだのもよくわかる気がする。

ちょっと話はそれるけど、スケートを好きでじっくり見てる人なら誰でも、年齢や柔軟性や飛んでるジャンプを総合的に判断して「この選手はここからこのくらい伸びそうだな〜」ということがなんとなくわかるものだと思う。まあ、それは必ずしも当たるものではなくて、中野さんみたいにハタチから急激に伸びてきたり、これはいくな!と思った選手が怪我とかいろんな都合でどんどん失速してしまったり、大会で神のいたずらとしか思えないようなどんでん返しが起こったり、まあ、何が起こるかわからないところがフィギュアスケートっていうスポーツの面白いところですよね。

その何が起こるかわからない世界の中で一時失速してしまった安藤さんですが、本人が「スケートが好きという気持ちがなくなってしまった。変なアナウンサーにライトショルダ−ブラックローズとか言われるし」と語った(後半ウソ。「変なアナウンサーにライトショルダ−ブラックローズとか言われるし」とは語ってない)04−05シーズンでもちゃんと全日本優勝してるし、ショートの「ジプシーソウル」(ライトショルダ−ブラックローズ)は、本人の持つ華やかさを生かしたいいプログラムだったと思う。「スケートを好きだという気持ちを取り戻したい。でも変なアナウンサーにアダルトミキティマイファニーバレンタインとか言われてウザい」と語った(後半ウソ。「変なアナウンサーにアダルトミキティマイファニーバレンタインとか言われてウザい」とは語ってない)05−06シーズンもジャンプがあまり決まらなかったせいで一見ボロボロの演技ばっかりに見えたけど、それでも「何かすごいもの」は失ってなかった。あの一時期のひどい安藤美姫バッシングは、実は、「もっとやれるはずなのに、やれることは目に見えてるのに、なんでやらないの?」っていうもどかしさが元凶だったのではないか、と思う。何かやんなきゃいけないってわかってるのにいろんな理由つけてやんない人って、きっと安藤美姫選手のこと、嫌いだったでしょうね。

だからトリノ15位からたった1年で世界フィギュア優勝なんて別に全然不思議なことじゃなくて、ただ、天才が、荒川さんやモロゾフや門名コーチに触発されて、本気出しただけ。安藤選手のすごさは、これからもまだどこまで伸びるか見えないところ。浅田真央も同じ。だって天才が本気出してるんだから、どこまで上に行くのか見えないのは当たり前ですよ!しかも本人はそのことに無自覚っぽいのがおもしろい。心の深いところでは上を目指してないっていうか、深さを目指してる感じがあるのです。浅田真央は何よりも上を目指すことが第一な感じがする。そういう安藤さんみたいな深さを目指してる人が、モロゾフみたいな上に目を向けさせるように仕向けるのがうまい人と組んだら、もう鬼に金棒ですよ。06−07シーズンの安藤さんの快進撃はそういうことだと思います。

でも、安藤選手っていろんなインタビューとか見たり読んだりしても、それ、言わされてるだけでホントはそんなこと思ってないんじゃないの?みたいなところが多々あって、何を考えてるのかちょっとわからなくて(たぶんすごくムラがあるんだと思う)、底の見えない、面白い人だなあと思います。

世界フィギュアでいろんな人が「安藤美姫、あの抑えた演技で優勝〜?」って思っただろうけど、「あの演技で優勝〜?」ってことは、裏を返せば「あれよりもっとすごい演技できるんじゃないの〜?」ってことであり、本当にそうなったらどうなっちゃうの?ミキティどこまでいっちゃうの??なんて思うと楽しいですよね。
posted by dawa at 03:08| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月24日

浅田真央のすごさ

ジャンプには一つ一つ得点がついています。

3A(トリプルアクセル)…7.5点
3Lz(トリプルルッツ)…6.0点
3F(トリプルフリップ)…5.5点
3Lo(トリプルループ)…5.0点
3S(トリプルサルコウ)…4.5点
3T(トリプルトゥループ)…4.0点
2A(ダブルアクセル)…3.3点
2Lo(ダブルループ)…1.5点
2T(ダブルトゥループ)…1.3点

後半に跳ぶと得点は1.1倍になりますが、それはとりあえず抜きにして、世界フィギュアでメダルを獲得した女子3選手のジャンプだけの構成点(全部成功したことにして)を見てみましょう。

<浅田真央>

7.5 3A
7.3 2A-3T
10.5 3F-3Lo
3.3 2A
6.0 3Lz
5.5 3F
9.0 3Lz-2Lo-2Lo

計 49.1


<安藤美姫>

11.0 3Lz-3Lo
4.5 3S
5.5 3F
6.0 3Lz
7.0 3T-2Lo-2Lo
7.0 3F-2Lo
3.3 2A

計 44.3.


<キムヨナ>

9.5 3F-3T
7.3 2A-3T
3.3 2A
8.8 3Lz-2T-2Lo
6.0 3Lz
4.5 3S
3.3 2A

計 42.7


3回転ジャンプは2種類だけ2回跳んでいい、コンビネーションは3つまで(3回連続ジャンプは1回だけ)というような細かい決まりがありますが、選手はその決まりに合わせて自分の得意不得意なジャンプを構成して、プログラムに取り入れます。


浅田真央選手の武器は、やはりトリプルアクセルです。これだけで7.5点。普通の人がダブルアクセル(3.3点)を飛ぶところを、トリプルアクセル(7.5点)を飛ぶのですから、成功すれば得点上、人より1回多く3回転を飛んでるのと同じ計算になります。だから苦手のサルコウを跳ばなくても十分カバーできるのです。しかも来季はトリプルアクセルを2回入れてくるとか言ってるし!恐ろしい!それが成功すればもう、本当に誰も勝てないです。


安藤美姫選手の武器は、5種類の3回転ジャンプをまんべんなく跳べることです。こういうバランスのとれた選手はジャッジにきちんと評価されます。さらに、4回転サルコウを確実に決めることができたら、十分浅田真央選手を超えることも可能です(トリプルアクセル2回跳ばれたらさすがに勝てないが・・・)

11.0 3Lz-3Lo
9.5 4S
5.5 3F
6.0 3Lz
7.0 3T-2Lo-2Lo
7.0 3F-2Lo
3.3 2A

計 49.3.

ほら!


キムヨナ選手の武器は、素晴らしい質の3回転3回転のコンビネーションですが、浅田選手も安藤選手も3回転3回転を飛ぶ(しかも3Lz-3Loや3F-3Loという、キムヨナ選手よりも高度な組み合わせで)ので、残念ながら2人に対してはあまり大きな武器にはなりません。しかし、ジャンプの質の高さはやはり何よりの武器でしょう。


さて、フリーでは、3回転ジャンプは2種類だけ2回跳んでいいというルールがあるので、得点を稼ぐために、トップレベルの選手は得点の高いルッツとフリップを2回入れてきます。村主章枝選手もそうです。

しかし、キムヨナ選手はジャンプ構成を見てわかるように、トリプルトゥループという3回転ジャンプの中でも一番得点の低いジャンプを2回入れています。

浅田&安藤・・3Lzを2回、3Fを2回  =得点 23点
キムヨナ・・・3Lzを2回、3Tを2回  =得点 20点

ここで3点の差がついてしまいます。

たとえば、キムヨナ選手が、浅田選手や安藤選手のように3Lzを2回、3Fを2回入れるプログラムを作ったとします。すると構成はおそらくこうなるでしょう。

7.3 3Lz-2T
6.0 3Lz
9.5 3F-3T
5.5 3F
7.3 3S-2T-2Lo
3.3 2A
3.3 2A

計 42.2

逆に得点が低くなってしまうのですね!

なぜ同じように3Lzを2回、3Fを2回入れたのに、キムヨナ選手は浅田&安藤選手より得点が低くなってしまうのか。

それは、浅田選手にはトリプルアクセルという武器があり、安藤選手には5種類のトリプルをきちんととべるという武器がある。キムヨナ選手の弱点は、そう、「トリプルループ」なのです!

もし、トリプルループを入れることができたら。

9.5 3F-3T
7.3 2A-3T
5.0 3Lo
8.8 3Lz-2T-2Lo
6.0 3Lz
4.5 3S
3.3 2A

計 44.4

ほら!安藤選手を上回ります!そして5種類の3回転をまんべんなく跳べている、ということで、ファイブコンポーネンツも今よりもう少し高い得点が出るかもしれません。しかしそれでも、浅田選手にはトリプルアクセルという武器があるので、勝てないんですね。浅田真央のすごさは、やはりそこなんだと思うんです。

ということで、もし浅田真央選手がトリプルアクセルを2回入れてきたら。


7.5 3A
9.0 3A-2Lo
6.0 3Lz
12.5 3Lz-3Lo-2Lo
5.5 3F
3.3 2A
7.3 2A-3T

計 51.1


真央!恐ろしい子!


<参考画像>
osorosiiko.jpg
posted by dawa at 00:27| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

キムヨナのすごさ

韓国の至宝。キムヨナ。世界フィギュアでは、ショート1位(歴代最高得点)ながら
フリーで4位、総合3位。

日本では浅田真央のライバルと称され、あんまりフィギュアを知らない人からは「ああ、まおちゃんに勝ってほしいから、キムヨナ失敗してほしいなぁ」なんて思われてしまいがちで、そんなキムヨナさんはとても可哀想だと思います。そういうふうに思うのは真剣に戦う選手たちにとても失礼。森永卓郎!おまえだ!


実際、キムヨナは本当にものすごい選手なのです。演技をじっくり見れば見るほどそう思います。まず、一つ一つの技の完成度が異様に高い。教科書通りなんてものじゃない。教科書以上。ジャンプも素晴らしい。スピンもきっちりとディフィカルトポジション(特に仰向けになるやつなんかすごい)をこなし、一つのポジションで3回以上きっちりまわる。しかもスピードが速くなっていく。GOEでプラスをつけたくなるようなものばかりです。いちばんの基礎のスケーティングもものすごく綺麗です。

そして何よりすごいのが、表情です。

yuna7.JPG
「ムーランルージュ」より

yunaup.JPG
アップ


何この流し目!16才だよ!あなた16才の時何してました?こんな表情できました?この妖艶さというか、おまえ腹にどんなもの抱えてんだ?というか、あんた、今までどんな目にあってきたのよ・・・というか、これはもう完全に藤あや子を超えてます。楽勝です(何が)。

ジャンプの技術も素晴らしい。僕は実際自分で滑ってジャンプを飛ぶ時に上手い選手の跳び方を頭の中でシュミレーションしながら飛ぶクセがあるのですが、フリップを跳ぶときは必ずキムヨナ選手の飛び方をマネします(ちなみにサルコウはミキティ、アクセルは浅田真央、トゥループは高橋大輔。どうでもいい。)。よく、アウトサイドエッジで跳ぶ必要があるルッツをインサイドで跳んでしまっている選手がいますが、キムヨナ選手は基本が本当にきっちりできているので(すごい練習量をこなしてきたことがわかる)、そういうチート的なものがほとんどないのです。これを見てください。




トリプルループが苦手、フリーで必ずジャンプをミスる(スタミナの問題?)、腰の痛みなど抱えている問題は少なくないですが、これからも素晴らしい選手であり続けることは間違いありません。浅田真央選手や安藤美姫選手などと切磋琢磨しながら女子フィギュアの世界をどんどん引っぱっていってほしいです。あと、よく取材で「浅田真央ちゃんとは仲いいです」とか言ってるけど、そんなわけないと思います!!!!!


最後にもう一度。

yunaup.JPG


恐ろしい子!!


<参考画像>
osorosiiko.jpg
posted by dawa at 23:31| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月13日

せんせい

フィギュア観戦する上において、もちろん選手の演技を見るのも楽しいですが、キス&クライやリンクサイドで選手を見守るコーチの姿を見るのもなかなか楽しいものです。フィギュアスケートというスポーツはコーチと選手の結びつきが本当に強くて、安藤美姫さんの例をとってもわかるようにコーチによって選手は本当に変わりますよね。それだけにコーチにとって自分が育てた選手が素晴らしい演技をしたときの喜びは、何物にも代え難いものがあるのでしょう。ということで、3大リアクション王コーチを、ランキング形式でまとめてみました。どうぞ☆

posted by dawa at 21:24| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする