2014年06月16日

Memories of Oberstdorf2014 その2 〜燃え尽きからの脱出〜

また大会に出るためにやらなきゃいけないことは山ほどありました。昨年はブロンズクラスだったけど、運よく優勝してしまったし、次出るならひとつレベルをあげてシルバークラス、と思っていたのですが、下記の表の通り、シルバーのレベルは思った以上に大変なのでした。

■ISUアダルト大会の必須要素(2014年時点)
カテゴリ 演技時間 ジャンプ 実施可能なジャンプ スピン スピン必須要素 ステップ
マスター
(元選手向け)
3:10
7つ
制限なし
3つ
CoSp/足換え/Flying spins必須
StSq
ゴールド
2:40
6つ
2Lo/2S/2T/1A/1Lz
1F/1Lo/1S/1T
3つ
CoSp/足換え/Flying spins必須
ChSq
シルバー
2:10
5つ
1A/1Lz/1F/1Lo/1S/1T
3つ
CoSp必須
ChSq
ブロンズ
1:50
4つ
1Lz/1F/1Lo/1S/1T
2つ
Flying spins禁止
ChSq
Artistic
1:40
2つ
シングルジャンプのみ
2つ
なし
-

必須エレメンツも増える。2分10秒の中で9つのエレメンツをこなすだけのスタミナも必要。何より、一番大事なスケーティングスキルをそのレベルまでもっていかないといけない。

大人スケーターの方はよくわかっていただけると思うのですが、大人になってはじめるスケートは、3歩進んで4歩下がる、なんてことはざらにあるわけです。ZARA。今までできてたのに、なんで急にできなくなるの??なんてことは当たり前。そんな状況の中で、3歩進んで2.9歩下がった、その小さな小さな0.1歩を積み重ねて、ちょっとずつ進歩していくのが大人スケーターズの世界だと思うのです。なんて果てしない世界なんでしょうか!

僕もその果てしなさ、簡単な言葉で言えば「壁」にぶちあたって、モチベーションをどこに持っていけばいいのか分からず、スケートが楽しくなくなっていたのだと思います。

でもそんな中で、気持ちを立て直すきっかけになったのは、先生にすごくいいプログラム「道-LA STRADA-」&「MONKEY MAGIC」を作っていただいたことでした。この楽しいプログラムを絶対に完成させたいと思った!(でも冷静に考えて2年はかかると思った....)。

あと、NHK杯や東日本、GPF、全日本などを見に行って、「スケートってやっぱり楽しいものなんだ」ということを思い出したこと。あともちろん、世界のいろんな場所で同じように大変な思いをしながらもスケートに打ち込んでいる、Oberstdorfでお会いした大人スケーターの皆さんの姿をFacebookなどで見て、自分もしっかりしないと!と素直に思えたことも大きかったです。

そしてようやく気持ちを取り戻したのが大会5ヶ月前。年明けになってからでした。長い長いトンネルでした。

でもやはり、壁を乗り越えるのは難しかった。スピンもレイバックを新たに取り入れようとしたけど、とてもとても認定されるレベルではなかったし、eマークをとられたルッツの矯正も大変!ジャンプもあり得ないくらい行方不明になる。地味にハーフサークルをひたすら描き続ける日々。


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こんなんで大丈夫なのかな.....

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シルバークラスうまい人たくさんいるし.....

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表彰台なんてとても狙えないし....

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前みたいに順位を気にしてガチガチになるのはもうイヤだし......

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とりあえず、飲むか......



と、練習後にHUBに行き、フィッシュ&チップスをバリバリ食べて、お酒を飲んだりしてるうちに・・・・・


うちに・・・・・






体重がパーソナルベスト更新!!

kibyou.png

そんなとこでPB更新しなくていいから!!

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こんなふうに、果てしなく迷いながらスケートを続けていた1年間。
出発前は「もう順位は気にせず、楽しく滑れたらそれでいいや!」みたいなことをよく言ってたのですが、その甘い言葉が、のちの惨事を引き起こすことになるのでした。




つづく



posted by dawa at 20:55| コンペティション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする