2017年02月16日

サカスマスターズのこと その4

そして本番。

最初、自分がセンターに立って一輪の桜の花を持って、それを愛でるように舞う

コートの袖に隠しておいた桜の花を一輪ずつ取り出して、順番に5人に渡していく

ポケットに隠していたお花とキットカットを、ジャッジにプレゼント

ポケットに隠していたキットカットを、観客席にばらまく

(もし場が盛り上がってたら、リンクサイドに隠しておいたドルチェグストを持って滑る)
(シーンとなってたらジャンプ、スピン、イーグルとか適当にする)

衣装の中に隠していたバラを、最後に真ん中で差し出す


という流れで行こう、と思いました。お花やらチョコやら、コートの中に隠せるだけ隠していたので、もうパンパン。


そして演技スタート!
はじめに桜の花を袖から出していった時から、ジャッジの笑顔が見えたので、


いてまえ!!


と思い、結局、バリスタ(正確にはドルチェグスト)持って滑りました。

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シットスピンの時、おなかに隠していたバラが、おなかに刺さって
しゃがめなかったことが心残りでしたが、
まあ、それなりに盛り上がってよかったです。

リンクサイドでドルチェグスト隠し&渡しに協力してくれたJ子さんありがとう!
そしてプッチーニさん、曲想無視してごめんなさい!(ふたたび)


結果、チームで賞もいただきました。ありがとうございました。9日前のノーアイデア状態から、このアイデア賞までたどり着けた、ということに、しみじみ。

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なんでこんな大変な思いして、こんなことやってるのかな〜とたまに自分でも思うし、
もっというと、なぜスケートをしているのか?というと、
やっぱり、自分がワクワクしたいし、ワクワクさせたいから、
自分がスケートはじめたばかりのひよっ子だったとき、
チョクトウさんや木谷さんら、偉大な先輩たちのパフォーマンスを見て、ワクワクしたように。

あのリンクの上で演技するってどういう感じ???
ドイツの大会どんなもの???
自分のスケート人生はすべて、
そういう好奇心からスタートしてきたし、
好奇心が続く限り、これからもそれを続けてきたい、ワクワクしていきたいなと思います〜。


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おわり



posted by dawa at 19:00| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

サカスマスターズのこと その3

そしてその日の夜、ダワはドルチェグストを抱えて
新国立劇場へ、オペラを見に行きました。

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オペラってすごく高いイメージですが、
上の方の席だったので、6000円くらい。
そんなに高くないですね。

舞台は本当に素晴らしくて、見入ってしまいました。
「ある晴れた日に」以外の曲も素晴らしい曲ばかりで、

プッチーニすげえな!!!

と思わずにはいられませんでした。すげぇなて。今さら。

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トスカもトゥーランドットもラボエームもわたしのお父さんも、全部プッチーニ!


意外だったのが、ピンカートンさんのこと。
ピンカートンさんはずっとイヤなやつだと思っていたけど、
イヤなやつというよりも、調子いいやつ、お調子者という感じに見えたのです。
演者のキャラクターもあったのかもしれませんが、
確かにひどいことはしているけど、不思議と、ド悪人という感じはしなかった。

そしてなんといっても、一番印象に残ったのは、「桜」でした。
舞台上のあちらこちらに、桜の花びらが敷き詰められていて、
「もうすぐあの人が帰ってくるわ。部屋中に桜の花びらを散りばめてちょうだい」
とかなんとか言って、家の中に桜をバーッと散りばめるんですね。(掃除が大変そう)
有名ですが、「さくらさくら」の旋律が使われたりもしていました。


そしてその時、ハッ!!!と思いついたのです。


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そうだ、桜だ!!


桜を使おう!!!



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何で気がつかなかったんだろう?蝶といえば花じゃん!

そこから怒涛のように、アイデアが思い浮かんできました。


花を使おう、桜の花!

サカス!花を咲かす!ダジャレ!

自分は花咲か爺さん的な?違うな!

桜の花、いろんな花をみんなにどんどん渡していく感じにしよう!

桜の花を持って舞ってもらったらキレイじゃん!

ピンカートンは女たらしの調子いい男、的な感じで!

手品、マジック的な要素も加えよう!

アメリカ人だから、観客席にチョコをばらまいてもいいかも!
(戦後の、ギブミーチョコレート的な ←時代背景めちゃくちゃw)

サカスのリンクはネスレがスポンサーだから、ネスレのキットカットでもばら撒こう!

最後はバラの花を捧げてフィニッシュだな!!





以上、思いついたネタをいくつかピックアップして、本番3日前の最終リハーサルでやってみたのですが、先生のOKが出てホッとしました。バリスタ(正確にはドルチェグスト)を持って滑る、というのにもチャレンジしてみたのですが、なんかしっくりこなかったので、これはボツだな、と思っていました。

でも、練習後に、チームメンバーみんなで本田武史のへんてこりんなCMの話とかしているうちに、せっかくだし、やっちゃおうよ、いいじゃんいいじゃん、的な感じになって、じゃあバリスタ(正確にはドルチェグスト)持って滑るかどうかは、当日、会場の雰囲気をみて、その場で決めようと思いました。


曲想と全然合わないことするけど、プッチーニさんごめん!

と思いましたが。

Puccini.jpg
ごめんねプッチーニ!



つづく


posted by dawa at 20:00| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

サカスマスターズのこと その2

最悪、「出ない」という選択肢もあると思いました。

センターに誰もいなくても、
群舞だけでも美しいし、十分絵になる。
美しい曲の、素敵な振付の邪魔をするくらいなら、
自分は、いないほうがいいんじゃないか、と思いました。

でもそれも何か、悔しかった。
だって、もう参加費7,000円払ったし!(そこ!?)

すべてが白紙になったホームリンクでの貸切、リハがお昼過ぎに終わり、
その後、ふらふらとサカスのリンクに足を運び、滑ることなく、
ずっとリンクサイドで、氷を見つめていました。

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この場所で自分ができることは何だろうか?


リンクには、ネスカフェ・バリスタの大きなオブジェが飾られていました。
そういえば本田武史さん、へんてこりんなCMやってたなぁ、

ワクワクさせてよだっけな....

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それは中山美穂か....



ワクワクしますねだっけ.....





このCMみたいに、バリスタを持って滑るのはどうだろう?
ということがふっと頭に浮かびましたが、
でもそれだと、バリスタ買わないといけないし、バリスタ別に欲しくないし、
そもそも自分はコーヒーを飲む習慣がないので、却下。

第一、蝶々夫人の曲でバリスタもって滑るって、
どう考えてもおかしいだろ!!変だろ!!笑


結局、氷を見つめていても何のアイデアも浮かばず、
帰ろうとしたとき、ふと、リンクサイドに、
「ネスカフェ・ドルチェグスト」で作ったドリンクが飲める売店があることに気づきました。

バリスタで作れるのはコーヒーだけですが、ドルチェグストは、コーヒーに加えて、
ソイラテやチョコチーノ、宇治抹茶なんかも作れるマシンで、
実はずっと前から気になってた家電でした。

去年全日本で大阪に行った時、阪急電車の駅の構内に、
ドルチェグストで作ったドリンクを100円で飲めるネスカフェスタンドがあって、
結構おいしかったんですよね。

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これ、買っちゃおっかな.....


ネスカフェさん、リンクのスポンサーにもなっていただいてるし.....


感謝の意味を込めて......


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ということで買っちゃった!!!!
まあでも、貯まってたポイントを使ったので、ほとんどタダみたいな値段でしたが。



しかし、本番9日前。ダワはただ、「ドルチェグストを買った人」になっただけで、
本番で何をするのかに関しては、ノーアイデア。
何もかもがまっさらなままなのでした。



つづく


posted by dawa at 20:00| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

サカスマスターズのこと その1

そもそも、自分がとても幸せなカタチでスケートができているのは、
周りの環境のおかげでもあります。

素晴らしい先生、たのしいリンクメイト、先輩、
Oberstdorfで会った大好きなSkating family.....

大人スタートでスケートをやるということは、
仕事、家庭、加齢、体型、病気..etcと、いろんな問題も出てきます。
でも、それぞれが、いろいろな事情を抱えながらも、
スケートが好き、楽しいという気持ちを大事にして
日本のどこか、世界のどこかで練習してるんだな〜と思うと、
とてもあたたかい気持ちになります。

大会に出ているアダルトスケーター同士にしかわからない、
あの、リンクにひとりぼっちという感覚を味わった人にしかわからない、
「シンパシー」のようなものが、絶対にあるのです。

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そんな「シンパシー」を抱く、素敵なリンクメイトの方から、2年くらい前に、
「みんなでグループパフォーマンスみたいなことやらない?」
という話を頂いて、みなさんと何か楽しいことができるなら喜んで、ということで、
参加させて頂くことになりました。

グループパフォーマンスで、いちばん最初に使った曲は「ボレロ」でした。
最初はリンク内の発表会など、内輪でやるだけだったし、
「センターで好きにやっていいよ」と言われたので、
指揮者になったり、サンタになったり、新体操のリボンを使ってみたり、
コートを脱いで上半身裸(正確には裸のプリントのシャツ)になったり、
本当に好き放題やっていました。
去年サカス杯で、賞を頂いたのも、その延長線上です。

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そして今年も何かやろうということになったのですが、
今回の曲が「蝶々夫人」だったのです。

ご存知だと思いますが、蝶々夫人ってとてもひどい話です。


●マダムバタフライあらすじ
蝶々さん、長崎に駐在するアメリカの軍人、ピンカートンに見初められる

結婚(いわゆる現地妻)

「じゃあね」と、ピンカートンはアメリカに帰国。

蝶々さんはピンカートンの子を出産。ピンカートンの帰りをひたすら待つ。

ピンカートンはアメリカで結婚。

蝶々さんは、ピンカートンの帰りをひたすら待つ。

3年後くらいにピンカートン、妻と来日。

蝶々さんに「子供をよこせ」と要求。

蝶々さん自殺。



救いようのないお話しです。ピンカートンひどいやつです。

そして、皆さんもご存じ、真央ちゃんも使っていた、
蝶々夫人の「ある晴れた日に」という曲は、とても切なく美しい曲です。

ボレロなら一定のリズムがあるし、勢いもある曲なのでノリでなんとかなりますが、
あの美しい曲調の中で、どんなパフォーマンスをすればいいのか?

自分は踊れないし、踊れない自分が真ん中に立ってただ舞う、なんて地獄です。
見せるも地獄、見せられるも地獄、まさに地獄絵図です。

でも、「ボレロ」の時のように、
何か奇抜なことをして盛り上げるような曲でもないのです。

想像してみてください。


「曲は蝶々夫人です。あなたはピンカートン役です。
 あなたは真ん中に立って、あなたの周りをみんなが群舞で踊ります。
 群舞に関しては、先生が素晴らしい振付をしてくださいました。
 あなたは何をやってもいいです。何をやるのか考えてください。」



ともし言われたら、何をしますか?

あの曲で、コートを脱いで上半身裸になれますか?(いや、なれない)←反語


ものすごい難問で、かなり悩みました。

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それでも、なんとか自分なりに知恵を振り絞って、

「これだったらストーリー的にも辻褄が合うし、お客さんを盛り上げることもできる」

というアイデアを考え、小道具も用意して、貸切練のリハ―サルで披露してみました。
このネタはちょっとヤバいかな?でもギリセーフかな?でも今しかできないしな?と思ってたのですが、


「今の時期にこれはヤバくない?」


ということになり、最終的には全面脚下になってしまいました。
(いつか披露するかもしれないのでその内容は伏せておきます)

ギリセーフどころか、ガチアウトだったのです。


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途方にくれました。じゃあどうすればいいんだ?


それが本番9日前のことです。



つづく




posted by dawa at 20:35| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月12日

10周年記念イヤー

スケートをはじめたのが2006年、トリノ五輪のすぐあとだったので
早いものでもう、まる10年という月日が経ちました。
そういえばこのブログも10周年記念イヤーです!イヤーて。

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いろいろなことがありました。

スケートを始めたばかりの頃の、もう何をしても楽しい時期。
毎日でも通いたいわくわくした気持ち。

新しい技をどんどん習得していくことができて、
スケートが楽しくて、スケートしたくてたまらなくて、
1日でリンクを2つ、はしごしたこともありました。

大会に出て、スケートの本当の難しさ、奥深さを知って心が折れそうになった時期。

震災の後、半年間スケートできなかった時期。

伊藤みどりさんとお会いして、ISUアダルトに出ます!と宣言して、
ドイツに向けて、ハードに練習に取り組んだ半年間。(詳細はこちらを参照)

その大会で優勝することができて、
ISUアダルト大会で初めて優勝した日本人男子になれた!という、この上ない達成感。
そして生で見れた、伊藤みどりさんの「篤姫」。

そのあとの燃え尽き症候群...ペアへの挑戦...計4回のドイツ遠征....
ここには到底書ききれない、いろいろなことが、紆余曲折がありました。

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10年前のスケートブームで、同じ時期にスケートを習い始めた方々はほとんどやめてしまいましたが(現実そんなものです)
自分は、まあ、基本的にそれほど真面目ではなかったので、
真面目じゃなかったのが、逆に10年続いた理由かなと思います。
スケートのためにこの10年生きてきました!キラッ☆みたいなことは絶対言えないですし。


そして。
今はというと、それほどガツガツすることなく、
できることをできる範囲でやる、というスタンスに落ち着きました。
ま、基本滑るの楽しいし、運動になるから行っとこ、的な。
疲れたら帰るし、
できないならまたやればいいや、的な。
もちろん、大会の前の時期は追い込みますけどね。


誰にやらされてるわけでも、誰に期待されてるわけでもない、
全部自分でお金を出してやってるのだし、
特にスケートというのは誰かと争うような競技でもないので、(アダルトは特にそうです)
勝った負けたとか、順位にこだわるようなこともない。(アダルトは特にそうです)

それはすごく幸せな関わり方で、
ここ1、2年、自分はとても幸せなカタチでスケートをしている気がします。

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あしたから、昨日のサカスの大会のウラ話をちょこちょこ書いていこうと思います。
ひさびさのブログ更新!




※全然関係ないですが、リンクを貼るためにひさびさに過去の記事を読みましたがなんかキャピキャピしてますね!今はダワもずいぶん落ち着きのある大人になりました(と思いたい)



posted by dawa at 19:58| フィギュアスケート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする