■ISUアダルト大会の必須要素(2014年時点)
カテゴリ | 演技時間 | ジャンプ | 実施可能なジャンプ | スピン | スピン必須要素 | ステップ |
---|---|---|---|---|---|---|
マスター (元選手向け) |
3:10
|
7つ
|
制限なし |
3つ
|
CoSp/足換え/Flying spins必須
|
StSq
|
ゴールド |
2:40
|
6つ
|
2Lo/2S/2T/1A/1Lz 1F/1Lo/1S/1T |
3つ
|
CoSp/足換え/Flying spins必須
|
ChSq
|
シルバー |
2:10
|
5つ
|
1A/1Lz/1F/1Lo/1S/1T |
3つ
|
CoSp必須
|
ChSq
|
ブロンズ |
1:50
|
4つ
|
1Lz/1F/1Lo/1S/1T |
2つ
|
Flying spins禁止
|
ChSq
|
Artistic |
1:40
|
2つ
|
シングルジャンプのみ |
2つ
|
なし
|
-
|
必須エレメンツも増える。2分10秒の中で9つのエレメンツをこなすだけのスタミナも必要。何より、一番大事なスケーティングスキルをそのレベルまでもっていかないといけない。
大人スケーターの方はよくわかっていただけると思うのですが、大人になってはじめるスケートは、3歩進んで4歩下がる、なんてことはざらにあるわけです。ZARA。今までできてたのに、なんで急にできなくなるの??なんてことは当たり前。そんな状況の中で、3歩進んで2.9歩下がった、その小さな小さな0.1歩を積み重ねて、ちょっとずつ進歩していくのが大人スケーターズの世界だと思うのです。なんて果てしない世界なんでしょうか!
僕もその果てしなさ、簡単な言葉で言えば「壁」にぶちあたって、モチベーションをどこに持っていけばいいのか分からず、スケートが楽しくなくなっていたのだと思います。
でもそんな中で、気持ちを立て直すきっかけになったのは、先生にすごくいいプログラム「道-LA STRADA-」&「MONKEY MAGIC」を作っていただいたことでした。この楽しいプログラムを絶対に完成させたいと思った!(でも冷静に考えて2年はかかると思った....)。
あと、NHK杯や東日本、GPF、全日本などを見に行って、「スケートってやっぱり楽しいものなんだ」ということを思い出したこと。あともちろん、世界のいろんな場所で同じように大変な思いをしながらもスケートに打ち込んでいる、Oberstdorfでお会いした大人スケーターの皆さんの姿をFacebookなどで見て、自分もしっかりしないと!と素直に思えたことも大きかったです。
そしてようやく気持ちを取り戻したのが大会5ヶ月前。年明けになってからでした。長い長いトンネルでした。
でもやはり、壁を乗り越えるのは難しかった。スピンもレイバックを新たに取り入れようとしたけど、とてもとても認定されるレベルではなかったし、eマークをとられたルッツの矯正も大変!ジャンプもあり得ないくらい行方不明になる。地味にハーフサークルをひたすら描き続ける日々。

こんなんで大丈夫なのかな.....

シルバークラスうまい人たくさんいるし.....

表彰台なんてとても狙えないし....

前みたいに順位を気にしてガチガチになるのはもうイヤだし......

とりあえず、飲むか......
と、練習後にHUBに行き、フィッシュ&チップスをバリバリ食べて、お酒を飲んだりしてるうちに・・・・・
うちに・・・・・
体重がパーソナルベスト更新!!

そんなとこでPB更新しなくていいから!!

こんなふうに、果てしなく迷いながらスケートを続けていた1年間。
出発前は「もう順位は気にせず、楽しく滑れたらそれでいいや!」みたいなことをよく言ってたのですが、その甘い言葉が、のちの惨事を引き起こすことになるのでした。
つづく